子ども達が夢中になってあそんでいる姿が、幼稚園の生活の基本といっても過言ではありません。
子どもはしたいあそびを思う存分にあそび込むことで自己充足します。物事に取り組む姿勢が生まれ、多くのものを発見し認識し、感動を味わいます。そうした体験の積み重ねから、やがては、主体的に生きていくことのできる人間に育っていくのです。 確かな環境(自然・時間・空間・物・人)の中で、遊びに取り組み、子ども達は、仲間に出会って行きます。この出会いが、あそびをより魅力的なものにしていきます。仲間やおとな(保育者など)とあそぶおもしろさを味わうことで、人として生きることのすばらしさを知っていくのです。 あそびの内容は、大人から見ると、時にはつまらないものに見えることもありますが、子どもにとっては大きな意味を含んでいるものです。一つ一つのあそび行動が大切な成長への手がかりとなっていきます。思う存分、体と心を動かしてあそび込むことを、何より大切にしています。 | ▲ | |||||||||||
子どもは本来、自己中心的な存在です。それが仲間と一緒に生活することで、相手の存在に気づいていきます。クラスの仲間や、小集団でのグループで、ひとつひとつのテーマについて考え計画し実行していくことをとおして、自分を表現して伝えると共に、相手を理解していきます。仲間と共感する中で、仲間といっしょに取り組むと「みんなでやったら、こんなにすてきなことができた」という実感を味わい、社会的存在としての自己をみつめることができるようになります。
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子ども達は、自分の存在をいろいろな方法で、表現していきます。動作で、表情で、言葉で、物を使って・・・。こうした子ども達の表現が日常的に行われ、豊かな想像活動が生まれます。個性を生かして、歌い・演じ・絵を描き・物を作る。いろいろな表現方法を身につけることで、表現し創造することの心地よさを感じ、より深まったものに展開していきます。子ども一人ひとりが創造することも体験していきます。
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ひとつひとつの活動に取り組むときに、何といっても大切なものは、自分の思ったように自由に動く身体です。子ども達は、物とかかわりあそび込みます。日常的なあそび行動の中で育っていくように園での生活が作られています。それと並行して積極的に体育活動を取り入れ、日常的に体育活動を楽しんでいます。特に今の子ども達にとって「身体をつくる」ことはとても大切なことと考えています。
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自主的に生活していくために、自分のことは自分でできるということは、大切なことです。身の回りのことが自分でできることで、より自分の世界が拡がっていきます。自分のことは自分でしていくという気持ちを持つこと、その具体的なやり方を身につけることで、しっかりとした生活習慣を持った子どもになり、確かな自立に向かっていくことができるのです。
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幼稚園の生活の中で、社会的に定着している行事や幼稚園独自の行事などを体験していきます。伝統的・社会的な文化に出会うことで、社会・地域を知っていきます。また、仲間と共に自分たちの園の行事を創っていき、園のひとつの文化としていきます。またこうした機会に、家庭内とは違った形で家族とのふれあいもあります。そして、いろいろな人との出会いも体験していきます。クリスマス会やもちつき会など楽しい行事が時節に応じてたくさんあります。
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園の中には、たくさんの魅力的な木々や草花、子どもの畑、子ども達があそんだり世話をすることでできるたくさんの小動物たちが、子どもと共に生活しています。また、子ども達のあそびは、幼稚園の保育室・園庭にはとどまらず、園を囲んだ自然の中に飛び出していきます。散歩道・湧き水・文化創造施設アミーゴ・などなど。幼稚園の周りには、子ども達を迎える自然が広がっています。
こうした環境の中であそび、活動しながら、いつも子どもの周りにある、何気ないけれども本物の自然のあり様を、肌で感じ、自然と共に生きることの意味を知っていきます。
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